筆者は現在の会社に新卒から入社して23年になります。
今まで長年勤めているといろんな出来事がありましたが、会社の期待にこたえないといけない、迷惑を掛けてはいけないというプレッシャーが常にありました。
特に入社2年目で海外赴任した時は、いきなり部下が200人以上になり、どうやって管理したらいいのか全くわからない状態。
毎日上司、先輩には怒られ、挙句の果てには現地の人までナメられて毎日が地獄のような日々。
帰国後も、そのプレッシャーから心が解き放てることはなかったです。
人は今の人生に仕事しかないと、仕事に執着してしまう。
そのころは、完全に仕事に執着していた。
新人時代から、先輩、上司から常に同期入社たちと比べられたし、自分でもいかに早く会社から認められることしか考えていなかった。
回りの人から評価されたい一心だったように思います。でも自分らしくなんて考えたこともなく、毎日が苦しかった。
長時間労働の上に人間関係にも苦しんだ。
自分ではがんばっているつもりでも、周りからの評価はさんざんでした。
そこからいろんな出会いがあったり、本を大量に読み、セミナーに参加したりして、自分自身と向き合いながら少しずつ自分の中にある闇、心のゴミを捨て、毎日を清々しく生きるコツを身に付けました。
回りの仕事仲間と話をしていると、同じ思いをしている人がたくさんいることに気がつきました。
自分と同じ思いをしている人を一人でも救いたい、こういう考え方があることを一人でも多く知ってもらいたいと思うようになりました。
ここでは、その考え方をまとめてみましたので、同じ境遇にいる人の気持ちが少しでも前向きになれれば幸いです。
日記を書く

日記を書く
今日一日、どんな感情が沸き上がったのかを紙に書き出す。
それをみつめながら、自分のことを理解する。
ほとんどの人は、自分自身のことを理解していません。
これらの執着を手放すのは、まずは自分自身を徹底的に見直すことが大切です。
毎日自分自身を見つめていると、現状の自分をいったん受け入れることができます。
執着している自分を責めるのではなく、自分のことを理解して対策を考える。
「今の自分は執着しているんだ」と受け入れて、「これからはどんな自分になりたいんだろう」と考えて取り組んでいく。
ヒトは執着する生き物です。
そのことに早く気づいて、自分を認めてあげる。
そこから執着に気付いた後、自分はどうしたいかを考えるとよいと思います。
回りを見渡してみると、「人に迷惑をかけないよう、なんでもひとりでできるようにならなければいけない」と考えている人がいます。
仕事で困っていてもまわりに頼れないという人です。
地元の後輩の話になりますが、体を壊して完全にうつ状態になっていた。
話をしていると自分が限界を超えているかどうかわからないまま、仕事をしてしまっていることに気が付かなかったからだと言っていました。
自分ではなかなか気づかないんですよね。
できれば上司の方は、末期状態になる前に少しでもムリをしているなと感じたら休暇や仕事の割り振りを配慮する。
手遅れになれば、うつになり最悪は退職まで追い込まれるようになります。
人によっては、ネガティブなことに意識が向きやすい人もいます。
認めてもらえないとか、自分に能力がないといった、「~ない」ということに意識が向きやすい人が多い傾向にあります。
自分が喪失感にかられないために、仕事を頑張っているので、うまくいかなくなったら「何もない自分になるのでは」と恐れ、執着につながってしまうのです。
人にどう思われているかを気にしすぎる人もいますよね。
こんな人は、自分で自分を認めていないので、人から認められたいという欲求があります。
他人に認められる自分がすごいと思っているタイプです。
常に称賛されていないと自分のモチベーションを高く保てないのです。
また、否定されると急激に落ち込むという性質もあります。
自分の言うことを聞く人だけを集めたがり、自分にとっての敵を激しく攻撃する人もいます。
味方が敵になったら、ずっと恨みを持つタイプっていますよね?これも執着心からくるものの一つ。
これを日記を書くことで、自分の今の状態を理解できるようになります。
長所も書き出す
自分の長所や今日できたことをノートに書き出してみる。
自分の良いところを見ることで、自己自身を認めることができます。
これは反復が必要で、継続してインプットすることで入っていくもの。
だから、自分のいいところやできたことを見て、書き出す習慣をつけることです。
少しハードルを下げることを意識して、できることを確実に行う意識を持つ。
あいさつを大きな声でしてみるとか、そうじを普段よりていねいにしてみるとか、できる範囲のことをやってみること。
趣味をもつ
仕事に執着しすぎると、休みの日も仕事のことしか考えられなくなり、人生の全てを仕事に掛けることになります。
その状態に納得しているのであればいいのですが、ただ仕事の不安を休みの日に考えるようになれば、ストレスから解放されることはなくなります。
そこで仕事以外の没頭できる楽しみを持つのがいいと思います。その時間だけでも仕事を忘れることが出来ますし、その時間を段々長くしていけば仕事への執着をなくせるはずです。
・職場とは違うコミニティ-に入る(例:テニスクラブ、野球など)
・ずっとやりたいと考えていたけど後回しにしていたことをやる
(英会話、本を読む、海外留学、両親、友人に会いにいく)
・美味しいものを食べに行く
・自然の中にゆったりとした時間を過ごしにいく
・温泉に行く
・マッサージに行く
できたことを思い出す
物事には悪い側面がある一方で、必ず良い側面があります。
できなかったことを悩むのではなく、できたことを思い出せるように習慣化していく。
「できなかったけど、あそこはできていた」と、自分で認める習慣を持つこと。そうすることで気分が良い状態になれます。
人と比べることをやめて、自分に集中する
人のいいところと自分の悪いところを比べてしまうと、落ち込む原因になります。
人のことは取りあえず横に置いておく。
人と自分を比べてしまって落ち込むのではなく、「そう思う自分を認めてあげて仕方ないな」と切り替えて、自分の良いところやできることを考える。
体を動かす
心と体は密接に繋がっています。
自宅にもどったら、ウオーキング、ランニング、筋トレを行う。
ムリをせず、できる範囲で体を動かしてみる。
寝つきもよくなるので、寝起きも自然とよくなり、仕事への活力もあがります。
心のケアと体を動かすのと両方で自分を整えていくことが大切です。
まとめ
いかがでしょうか。
何をするにしても、どんな出来事があっても、見方を変えれば必ず良い側面があります。
そこを見れるようになれば、自然と前向きに考えれるようになれます。
そうなればこっちのもの。
回りに起こる出来事がポジティブループになっていき、少々のことでも執着することがなくなります。
ムリをせず、まずは自分でできそうな物から始めてみて、少しずつネガティブな執着を手放すことができれば幸いです。
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