【リーダー体験記:部下の退職①】突然話があるんですけど・困惑する自分

リーダー体験記

ある日の夕方、仕事がひと段落している時に部下から声をかけられた。

部下:話があるんですけどいいですか?・・

筆者:ここではなくて、会議室の方がいい?

部下:会議室でお願いします。

 

会議室まで歩きながら、少し嫌な予感がしていた。

そこから会議室に入って、10秒ぐらい沈黙。

 

部下:突然なんですが、退職したいんです。

筆者:悪い予感が当たってしまったかー

あまりにも突然で、感情を抑えつつ「何でですか?」と聞いてみた。

 

部下:やりたい事があって独立を考えているんです。

感情をおさえきれず、

筆者:採用面談の時に、短期間ではやめないということではなかったんですか。

感情に負けてとっさに聞いてしまった。

しばらく沈黙が流れる。

本人の中ではすでに決めたことを事後報告しているだけで、意思が固くどうしようもないことを瞬時にさとった。

わかりました。

とだけ言って、会議室から出ました。

 

この社員は1年前に中途採用で入社してきた40才の年上の社員。

採用面接の一部始終です。
転職歴が3社あったので、聞いてみました。

短期間でやめられると困るんですが、大丈夫でしょうか。

 

「はい大丈夫です。これから末永く会社に貢献できるようにがんばっていきます。」

それから1年後に退職となります。

勤務態度はすごく良くて、人当りもいいので、戦力になる人が採用できてよかったと安心していた束の間でした。

どうしても、面談時の短期間ではやめないとの会話が頭に残っていたので、正直裏切られた気分。

この出来事は、部下を持つようになって初めてのことだったので、正直戸惑いました。

暫くの間、放心状態。

なぜ、どうーしてだー

その後に採用面談のことがよみがえり、「裏切られたー」と心の中で叫んでいた。

でもこの考え方がよくないんですよね。
まずは、他責ではなく自己責任の考え方が大切。

今後のことも考えて、自分の悪かったことを考えてみようと思考を変えることを決めました。

何をどうしたら自分を変えれるんだろう。

とりあえず本屋に行ってそれらしき本を探しました。

コーチングという本が目に留まり、考え方を学んでいくうちにセミナーにも参加。
そこで、自分がいかに部下の話を普段から聞いてあげられてなかったことに気づいたんです。

部下の話を聞く機会を作ろうと思い※ONE ON ONEミーティングをやることに決めました。

※ONE ON ONEミーティングとは、上司と部下が1対1で行う対話のことです。上司が部下に一方的に話をするものではなく、部下の話を聞き現状の問題に寄り添いながら部下の能力を引き出すのが目的です。

その出来事から3年。

徐々にですが、部下との距離感が縮まっていく感覚がありました。
仕事での成果も徐々に出るようになって、少し自信もでてきました。

人間、何かきっかけがないとなかなか変われないなーとしみじみ思ってます。

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