ある日の夕方、仕事がひと段落している時に
会議室まで歩きながら、少し嫌な予感がしていた。
そこから会議室に入って、10秒ぐらい沈黙。
あまりにも突然で、感情を抑えつつ「何でですか?」と聞いてみた。
感情をおさえきれず、
とっさに聞いてしまった。
しばらく沈黙が流れる。
本人の中ではすでに決定したことを事後報告しているだけで、意思が固くどうしようもないことを瞬時にさとった。
「わかりました。」
とだけ言って、会議室から出ました。
この社員は1年前に中途採用で入社してきた40才の年上の社員。
転職歴が3社ありましたので、採用面談の時に短期間でやめられると困るんですが、大丈夫でしょうか。
「はい大丈夫です。これから末永く会社に貢献できるようにがんばっていきます。」
それから1年後に退職となります。
勤務態度はすごく良くて、人当りもいいので、戦力になる人が採用できてよかったと安心していた束の間でした。
どうしても、面談時の短期間ではやめないとの会話が頭に残っていたので、正直裏切られた気分。
この出来事は、部下を持つようになって初めてのことだったので、正直戸惑いました。
暫くの間、放心状態。
その後に採用面談のことがよみがえり、「裏切られたー」と心の中で叫んでいた。
でもこの考え方がよくないんですよね。
まずは、他責ではなく自己責任の考え方が大切。
自分の悪かったことを考えてみようと、思考を変えることを決めました。
何をどうしたら自分を変えれるんだろう。
とりあえず本屋に行ってそれらしき本を探しました。
そこから、コーチングという本が目に留まり、考え方を学んでいくうちに
自分がいかに部下の話を普段から聞いてあげられてなかったことに気づきました。
そこから、本を読んだりセミナーに参加した結果、ONE 0N ONEをやるぞー。
とりあえず部下の話を聞く機会を作ろうと思ったんです。
そこから、徐々に部下との距離感が縮まっていく感覚がありました。
仕事での成果も徐々に出るようになって、少し自信もでてきました。
人間、何かきっかけがないとなかなか変われないなーとしみじみ思いました。
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