少し長いので、時間がある時に読んで頂けると幸いです。
10年前に管理職に就任、当時35才。
この時は、うれしかったのと不安がいっぱいでした。
直属の上司に呼び出されて、チーフとしてチームを引っ張ってほしいと言われました。
少し戸惑いながらも、はい、わかりましたと答えていました。
今でも覚えていますが、はいと答えたものの、不安だらけでした。
自分は、人をグイグイ引っ張っていくタイプではありません。
チームとしての成果よりも、人間関係を重視するタイプです。
厳しく人に指導もできません。
会社の期待にこたえないといけない プレッシャーがイッキに吹きあがってきた。
昇進すると、全社にメールで人事異動の通知が人事部から出されると同時に、タイムカードの前にも張り紙されるようになります。
毎日、タイムカードをうつたびに見る人事表は、自分に常にプレッシャーを与えるものになりました。
暫くすると、いろんな方からぞくぞくと声をかけてくれるようなって、今まで感じたことのない胸に痛みが感じられるほどの複雑な気持ちになっていく。
それから、暫くの間は熟睡できず、
「いつもあの仕事うまくいくかなー。」
「上司の期待に答えれるかなー。」とネガティブな発想だらけ。
給料面では家族がいましたので、素直にうれしかったです。
「あと少しでも給料が上がらないかなー」と嫁にいつもぼやいていましたから。
嫁はすごく喜んでくれて、晩飯をすごく豪華に祝ってくれたのがうれしかったです。
でもそんなうれしい気持ちは一瞬でおわり。
心の中では、これから先どうしようかと悩んでいました。
これから部下になる人達は、素直に喜んでくれる人と、避けるようになった人で完全にわかれました。
今まで仲良くやっていた人達からすると、いきなり自分の上司になり、机も大きくなって、あきらかに偉くなった感じです。
今まで素直に仕事を引き受けてくれていたのに、自分が上司になった途端に仕事の依頼に対しても嫌な顔されたり、やる気のない態度で出てくる仕事のアウトプットも手抜きのものばかり。
次第に部下とのコミュニケーションをとることを自ら断念するようになり、自分で全ての仕事を引き受けるになりました。
そうなると悪循環です。
部下たちはいつも定時退社なのに、自分だけが遅くまで残業や休日出勤。
誰もいない会社で仕事をすることの方がいいとさえ思うようになり、早く部下が帰らないかと願うようになっていきました。
休日出勤の方が気楽です。
仕事もはかどるので、そっちの方へ逃げていきます
仕事量からすると到底自分一人でこなすことはできず、納期遅れになる仕事が増えていきました。
そうなると上司に呼ばれて納期遅れになっている理由を聞かれる。
すいません、すいませんってとりあえず謝るばかり。
で本当の理由など上司に話すことはできなかったです。
上司からのアドバイスは、「部下が8人もいるんだから定時に帰らさずに、残業させろ」との指示。
上司からすると当然ですよね。
どうやって仕事を依頼していいかも分からず、ただ時間だけが過ぎていく。
でも何度か上司と話をするにつれて、今の状況を説明したんです。
だったら、こんな管理職のためのセミナーがあるから行ってこいの一言。
東京まで2泊3日の管理職セミナーにいったんですが、このセミナーがきっかけで自分が変わっていきます。
この時は、予想すらしなかったですが。
セミナーの講師の方に2日間、講義が終わってから食事会があった時に相談したんです。
部下とコミュニケーションが取れなくて、困っています。
「部下はいつも定時。自分ですべてかかえてしまって、残業だらけ。」
講師の方は、「うん、うん」とうなずきながら、「部下と1on1をやってみたら。」の一言。
ONE ON ONEって何?
それから講師の方にいろいろ教わり、知識としては理解したので、あとはやるだけ。
セミナーをきっかけに部下とのコミュニケーションを取るようになり、チームとしての成果が徐々に上がっていくようになったんです。
この体験談があって、新米上司の方も同じような悩みを抱えていなのかと思うようになりました。
何か伝えれるものがあるのではと思ったんです。
少しでも部下育成で悩んでいる人を助けたい。
当時の自分にもオモイッキリ言いたい。
「苦しい時はずっとは続かない。」
「必ずいい方向にいくから、がんばれ!」ってね。
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