ある日の上司と部下の会話

何度言ったら分かるん?
さっき言っただろー。

「はい、すいませんすぐやります。」
別のある日の、部下同士の会話

この件、A課長に報告する?

いやー報告したら怒鳴られるからやめとくかー
となります。
それから問題が大きくなり、A課長の耳に入り、怒鳴られるパターン。
この会話を聞いてどう思いますか。
問題が起きた早期に対処しておけば、大きな問題にならなかったかもしれません。
上下関係が厳しいと、部下からすると些細なことで報告をしようと思わなくなり、結果的に上司に情報が入ってこなくなります。
その結果、問題が大きくケースが多くなります。
これは会社にとっても、不利益なことです。
恐怖感だけで統率をとろうとしていれば、同時に自ら考える力も失わせます。
ではどうすればよいかというと、普段から部下を承認することなんです。
いろんな部下と接してみて、人間関係の問題もたくさん経験してきて、仕事での成果を上げれるようになったのは、「承認」の考え方に出会ってからなんです。
具体的に例をあげてみたいと思います。
朝のあいさつは、上司から声をかける。
あいさつ+ひとこと
・おはよう、このあいだの資料よかったよ。
・おはよう、例のメールありがとう。
ありがとうを一日20回言う。
まず、あなたはありがとうを一日何回言っていますか。
ダメなこと、できていないことばかりに目がいっていませんか。
・そうじをしてくれてありがとう
・メールを送ってくれてありがとう
・遅くまでありがとう
・プレゼンよかったよ、ありがとう
・朝から掃除ありがとう
・資料ありがとう
・提案ありがとう
普段の会話の中で、「ありがとう」をたくさん使う
「一緒に仕事をしてくれてありがとう」という気持ちを常に持つことが大切です。
この感謝の気持ちがないと、部下との信頼関係が出来ません。
「部下が何を考えているのか分からない」と言っている上司ほど、信頼関係ができておらず、部下を承認していないです。
承認要求が満タンになれば、部下はもっと仕事で成果をだして認められたいと思います。
それと自然と相談しやすい雰囲気ができます。
そうなれば、部下はいろんな悩みを相談してくれるようになります。
当然、仕事での問題も相談してくるようになり、早期解決することもできるでしょう。
部下の考え方を尊重して成果を出していく。
自分の意見が通ったということで、部下はさらに承認要求が満たされるでしょう。
承認要求を満たされた部下は、周りの人にも承認を与えようとします。
これで良い循環が生まれて、チーム全体の雰囲気が良くなり、仕事での成果も上がっていきます。
また信頼がたまれば、プライベートの話も部下からしてくるようになります。

嫁さんの誕生日に何をあげたらいいですかね?

実家の両親が体調が悪いんです。

この前、子供のピアノの発表会があったんですよ。
伝え方一つで、モチベーションUPできるか、逆にダウンするかは上司の言葉のかけ方によります。
部下を変える前に、自分自身が変わらないと部下は変わりません。
部下のチカラになるには、何をすればいいのかを必死で考える。
いかに部下に対して、心遣いができるかが肝になってきます。
昔のままのマネージメントが染みついている人は、変わる覚悟を持ってください。
まず、恐怖で人を動かすのはやめる。
これをやらないと怒られる。
ボーナス査定に響く。
例えば、部下が退職すると言った時も、あいつは成果が出ていなかったからなー
自分自身が悪いと思っていませんよね。
原因が自分にあると思って変わらないと、いつまでたっても部下は育ちません。
自分を変える努力をしましょう。
年配の方によくしている考え方が、仕事は厳しいもので楽しくないものという概念があります。
自分たちが、育ってきた環境を部下に押し付けようとしてしまいます。
しかし、今は時代が違います。
昔のままのマネージメントをしていては、成果はでません。
分からないことがあれば、部下に「教えてくれる」と素直に言ってみる。
部下から教わるなんてプライドが許さない人は、一旦そんなものすてる覚悟を持ちましょう。
仕事を教わるのが抵抗がある人は、プライベートで教わることもいっぱいあるはずです。
スポーツ、趣味、おいしい食べ物屋さん など。
そこから関係性を作って、仕事でも信頼を勝ち取ればいいのです。
上下関係ではなく、部下と一体となってやっていく。
出身地も年齢も違う部下と、同じ会社で出会ったのは運命ですよね。
その運命の出会いを大切にする。
部下には、この会社でこの先も働きたいと思ってもらわないといけません。
何万社とある会社の中から、今の職場を選んでもらわないといけません。
そのためには、上司も当然努力しないといけないんです。
まずは、このマインドを持つことがスタートです。
上司自ら変われば、部下は自ずとかわります。
ぜひ、トライしてみてください。
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