【部下の心の悩み相談】上司としての対応方法は?!

仕事がおわらない部下の育成

筆者のチームでは、部下と定期的にONE ON ONEを行っていますが、心の闇を抱えている人が本当に多いと感じています。

※ONE ON ONEミーティングとは、上司と部下が1対1で行う対話のことです。上司が部下に一方的に話をするものではなく、部下の話を聞き現状の問題に寄り添いながら部下の能力を引き出すのが目的です。

筆者も部下を持つようになってから10年が経過しますが、仕事、人間関係、家庭の事情、お金などの悩みがたくさんありました。

この記事では、部下を持つ管理職は部下の悩みをどのように聞き出して、心のケアをしつつ、仕事でのモチベーションを保ってもらえるかをご紹介させて頂きます。

まず、部下が話しやすい空間を確保するために、必ず個室で行うようにします。

そこで仕事の悩み、心の健康状態もチェックします。

その時に注意ですが、部下主導で話をしてもらうことが大切です。

上司が一方的に話をすれば、部下も苦痛でしかありませんし、何のためにやっているかが分かりません。

あくまでも部下のための時間です。そこを常に認識するようにしましょう。

いつもどんな感じで行っているかを感じてもらうために、下記で例を紹介させて頂きます。

例1

筆者 「Aさん、最近仕事はどう?」
Aさん 「ちょっと仕事量が多くて困っています。残業も増えているので。」

筆者 「そうなんですね。少し気にはなっていたんですが、他のメンバーに渡せそうな仕事はありますか?」
Aさん 「いくつかはあります。」

筆者 「では、後で教えてくれる?私から他のメンバーにお願いしてみます。」
Aさん 「ありがとうございます。助かります。」

例2

筆者 「Aさん、最近仕事はどう?」
Aさん 「特に変わりはないですよ。」

筆者 「何か相談したいことある?」
Aさん 「うんー特にはないです。」

筆者 「では、私からいいですか。最近ウトウト眠たそうにしてるのが気になっていたんですが。
ちゃんと眠れてる?体調は大丈夫?」
Aさん 「心配してもらってすいません。実は夜中までゲームをしていて、あまり寝てないんですよ。」

筆者 「そんなに面白いゲームがある?今度教えて?」
Aさん 「わかりました。(笑)」

例3

筆者 「Aさん、最近仕事はどう?」
Aさん 「仕事のことではないんですが、いいですか?」

筆者 「いいですよ。」
Aさん 「父親のことなんですが、介護が必要になってきてるんです。その介護に精神的に疲れていて仕事の集中力がなくなってきてんです。迷惑をかける時があるかもしれません。」

筆者 「自分ができることは相談にのりますよ。最近ウトウト眠たそうにしてるのが気になっていたんですよ。うーん、これは私からの提案ですが、朝の出勤時間を数時間遅らせれば少しは楽になりますか?もちろん定時時間は今と同じでいいですが。」
Aさん 「心配してもらってすいません。それは大変助かります。」

筆者 「総務にかけあってみますね。」
Aさん 「わかりました。ありがとうございます。」

このように日々の社員の気持ちを聞き出して、早期対応していくことで心の病も未然に防ぐことができます。

原因が解決できないことが多い世の中、「認めてもらえた」「わかってくれている」ということが、不安や悩みやストレスを持つ人たちを元気づけたり救ったりするだと自負しています。

本人を追い詰めたりするような言葉は避け、気持ちを受け止めるつもりで話を聴く。

無理に結論を出させないことも大切です。

問題を抱えている部下のことを面倒だと思うのではなく、少し違う角度から見てみると自分を成長してくれる存在だったりします。

また、このような問題を少しずつ解決していくと、結果的にチーム全体での士気があがったり、チーム成績も上がったりして自分に返ってきます。

自分の経験談でこんなこともありました。

「どうしていつも定時で帰るんだ」「仕事をやる気があるのか」

むかしの年配の方々は、会社の中で出世して偉くなり、金も得るようになり、物で「承認欲求」を満たしていました。

でも今は、インスタのフォロワー数や「いいね」の数で、承認欲求が満たされる人もいます。

オシャレなカフェで取った写真をアップして、「いいね」をもらって喜ぶ。

ひと昔に共通していたような仕事だとかお金とかに対する承認ではなく、誰からであろうが「いいね」と言われればいいというふうに変わって来ています

今の世代はこう考えて、こんな反応するということが理解できれば、みんなが残業している時に、1人だけ定時で帰ったとしても、「ふーん、やっぱり帰るんだ」と、想定外が想定内になる。

その上で、「じゃあ、週末はしっかり休んでなー。でも、月曜は残業してもらうかもしれませんのでよろしくな。」とメリハリをつけることもできる。

部下の思考が理解できて、コントロールできるようになれば、上司や周囲のストレスもなくなり、職場の雰囲気もよくなります。

有意味感という言葉があります。

その意味は、つらいことや面白味を感じられないことに対しても、なんらかの意味を見いだせる感覚のことです。

この感覚が欠けている人が、無理やり仕事していると、ストレスを感じてメンタル不調になったりしてしまいます。

「我慢して続けていれば、将来こんないいことがあるよ」と口で言っても、分からない人には分からない。

子どもの頃、「何のために勉強するの?」と、親に反抗していましたよね。あれと同じです。

だから我慢させるしかないですが、そのためには周りからのサポートが必要です。

そうすると自然に有意味感がでてきます。

上司だけでなく、他の職場メンバーも含めて、皆が他の人を感度良く見ていること。

そして、いつでも相談できる環境が大切だと思います。

それには笑顔をつくってみましょう。

常に暗い顔や怖い顔をしているのと、和やかな表情をしている上司の元で働く部下とでは、どちらのパフォーマンスが高くなるかは決まっていますよね。

筆者も毎年、部下からの評価を実施していますが、「話かけずらい」と書かれていました。

そこから、鏡で笑顔の練習です。

一つ一つ小さなことから自分を変えることで、部下も笑顔になっていきます。

結果的に相談しやすい雰囲気が作れて、心の悩みを抱える人も減っていくでしょう。

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わっち

中間管理職として10年間、部下育成に取り組んできたサラリーマンです。
悩みながらも、実践して効果があったものをご紹介させて頂きます。
一人でも多くの管理職の悩みを解決できれることを願っています。

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